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2014年5月アーカイブ

 日本代表招集の関係で、遠藤と今野を欠いたG大阪。攻守は、それほど怖くはなかった。代表選考に漏れた宇佐美にしても、精度あるシュートを放ってくるでもなく。仙台が、前節のアウェイ鳥栖戦の悔しさを晴らすには、絶好の相手だった。

 対・広島戦。それは仙台にとって、「勝利」の2文字が遠く感じられる対戦カードだった。直近では、遡ること2008年5月6日。当時、J2に陥落していた広島との対戦で、アウェイの広島ビッグアーチでの事。0-0で迎えた後半アディショナルタイムに飛び出した中原の劇的ヘッドが、そのまま決勝点となった。あれから6年。2010年から、J1にその戦いのステージを移した仙台は、リーグ戦で8度、広島と対戦したが、引き分けも含めて未勝利で推移していた。

 前後半合わせて、6本しか打てなかったシュート。対するC大阪からは、キープレーヤーの一人、FWフォルランだけでも7本のシュートの雨霰だった。予想はしていたが、フォルランのシュートへの意識の高さと、その技術の正確さ、そして何より、「いつでもどこからでも打ってくる」という怖さを実感。間違いなく、Jのレベルの「それ」ではなかった。

 前半終了時点で、0-2のビハインド。当然のように沸き上がる、サポーター席からのブーイング。それもやむを得なかったか。試合後の監督インタビューで、「選手は眠っていた」と称された前半。連戦の疲労の蓄積があるとはいえ、比較的元気に動けるはずの前半で、相手の出足の速さにも翻弄され、試合開始から30分も経たないうちに2失点を喫した。元仙台のマルキーニョスや、ペドロ・ジュニオールらの「要注意な」外国籍選手に、それぞれアッサリと得点を献上。前節までに2試合連続無失点の堅守の面影は、どこにも感じられなかった。

 前半39分。ボランチ武井から、下がってボールを受けに来た武藤へ、鋭い縦パスが入ると、それを武藤が素早く、左サイドを上がってきていた石川へ流す。そこから石川の上げたクロスは、中央でスペースを探しながら待ち構えていた赤嶺を正確に捉えていた。赤嶺、それを「腹でトラップ」して足元へ。瞬間、徳島DFが複数人、赤嶺を取り囲んで来たが、囲まれる寸前に、素早く、利き足でない左足でシュート・・・

 
前半40分。徳島0-1仙台。