訪問者数:

ページビュー:

2011年11月アーカイブ

 空気を、読んだつもりはなかった。

 
試合後、ガンバ大阪の西野監督の退任の挨拶の中に、「相手が仙台で良かった」との一言と共に、仙台の成長ぶりを賞賛して頂けるコメントがあった。
リップ・サービスも含みでの事だったとは思うが、それでも、あのガンバ大阪の指揮官を10年務めた同氏に、成長と力量を認めて貰えたのは、素直に嬉しく思う。
 

 今季リーグ戦、最高に痺れる一戦がやって来た。

 
今節の試合会場となる、万博記念競技場でのこの一戦のチケットは、アウェイ席も含めて完売状態。G大阪としては「今季ホーム最終戦」であると共に、今季で退任の決まった西野監督の、文字通りの、G大阪での「ホーム戦・ラストマッチ」である。
(G大阪は、天皇杯3回戦で水戸に敗戦を喫したため、12月は試合が無い)
 

 浦和のシュート数が9本なのに対して、仙台のシュート数は5本。前半だけをみても、浦和は3本、仙台は1本-。

 
「シュート数だけ」をみれば、どれだけ決定機の少ない、面白くない試合なのだ、と思う諸氏も居る事だろう。だが、決してシュート数だけでは見て取れない、激しい攻防が、この試合では数多く見受けられた。
 

 先日の天皇杯3回戦・福岡戦では、主力先発陣を5人も入れ替えて臨みながらも、控え陣の奮起・奮闘が実を結び、3-1での快勝とした仙台。気持ちよくリーグ戦を迎えられる事となったが、引き続き、主力の守備陣が緊急事態の状況には変わりがない。

 
ただ、大黒柱の梁は、15日の代表戦・日朝戦には出場しておらず、今節の出場には問題ない見込み。しかし、チョ・ビョングクの出場停止は今節まで続き、ボランチの角田と富田は今節までも間に合わず。ここは天皇杯に引き続き、高橋と松下のボランチコンビが有力か。
 

 圧倒的な強さだった-。

 
試合前、発表された先発陣の名前をみて、些かの不安を感じなかった訳では無かった。代表召集の関係で、梁も、チョ・ビョングクも不在。ボランチは、今季2枚看板となった、富田に角田の組合せではなく、高橋義希に松下年宏の組合せ。サイドバックは菅井に代えて田村と、普段のベストメンバーから5人も顔触れが変わった先発陣だった。
 

 よく、サッカーの試合の内容を、他のスポーツに例えて表現する事がある。例えば、相撲に例えて「がぶり四つ」、ボクリングに例えて「ジャブの応酬」または「ノーガードの撃ち合い」といった感じだ。筆者も、何度か引用させて頂いた事がある。

 
そして、今節の広島戦を、筆者なりに例えるならば「フェンシングのような試合」となるだろうか-。
 

 先週末は、ナビスコカップ決勝があり、J1はお休みだったため、久しぶりにのんびりとした週末だった。みなさんは、どのように過ごされたであろうか。

 
残る、リーグ戦4戦と天皇杯は、私たち仙台サポーターの、今季の総決算となる。一戦、一戦を、大事に戦いたい。また、この節からは11月となり、いよいよ、今季のサッカーシーンも、クライマックスへと突入する色合いを濃くして来ている。リーグ戦、ラスト一ヶ月。そして、勝ち進めば天皇杯。どんな名場面、或いは迷場面が、私たちを待っている事だろうか。