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2011年10月アーカイブ

 結果だけをみれば、1本もゴールが産まれなかった今節だったが、会場の雰囲気をみれば、ゴールの有無など関係なく、川崎サポーターとの暖かい交流で満ち足りていた。

 
前回4月の対戦時と同様、雨模様に見舞われた、今節の川崎との対戦。スリッピーなピッチ状態の中、突発的なミスも目立ち、中には「あわや失点」というシーンもあったが、双方、最後まで攻撃と守備の集中を切らさず、アツい試合を演じてくれた事に、サポーターの一人として感謝したい。
 

 10月22日の試合当日、仙台地方の天候は、雨一色の予報-。

 
あの4月23日の対戦から、ちょうど半年。シーズンも佳境に入り、残すところあと5試合となったこのタイミングで、川崎フロンターレをユアスタに迎えての一戦となる。
 

 先発メンバーの中に、エース・赤嶺も。そして、大黒柱・梁の名前も入って居なかった今節-。

 
それでも仙台は、3得点・無失点の快勝を収めた。相手が最下位の福岡だったとは言え、試合序盤の20分間の、福岡の意気込みの高い出足や集中力の前に、一時は、先制点を奪われる気配すら漂わせていた。
 

 残留争い-。

 
前節・C大阪戦の勝利を以て、今季のJ1残留を、数字の上でも確定させた仙台と、今だに最下位とし、いつ降格が決まるのかのカウントダウンの真っ最中の、アビスパ福岡とのマッチアップとなる今節。
 

 

代表戦選出により、梁とチョ・ビョングクの、攻守の要・二枚看板を欠いて臨んだ、今年の天皇杯初戦。相手は昨年に引き続き、宮城県代表・ソニー仙台FCとなった。共に、被災地でサッカーをやらせて貰えているクラブ同士。カテゴリーこそ違うが、背負うものや、期待されているものは基本的に一緒。ベガルタとしては、飛車角落ちの状態での対峙となったが、控え陣の台頭に期待し、普段のベンチメンバーを積極的に先発起用して、いつもとは違う、フレッシュな顔触れを混ぜ込んだ布陣としての戦いとなった。

 

ところが、いざ蓋を開けてみると、リーグ戦の好調時とは打って変わって、ソニー仙台の勝ちたい意識の高さを巧くいなせず、中盤や前線でのプレッシングに手を焼き、なかなかボールを前に運べない展開が続いた。好調時に見せるダイレクトなパスも少なく、試合序盤、ゴールの臭いは、ほとんど感じなかった。

 

 

 C大阪の主力欠場を受け、少なからず、こちらが主導権を握れる展開になる事は、ある程度は予想していた。

 
しかし、いざ蓋を開けてみると、その予想を大きく上回り、仙台は、相手の攻撃の芽を徹底的に潰す、玉際の強さを見せつけてくれた。運動量も、期待以上に豊富で、比較的、観ていて安心できるような展開だった。
 

 ACL、アウェイ全北現代戦。6-1大敗。C大阪。

ナビスコカップ、アウェイ磐田戦。3-0完敗。仙台。
 
共に、直前の公式戦を、悔しい敗戦とした中で再開されるJリーグ。もちろん、両者ともに気持ちを切り替えて臨む一戦となるが、C大阪側としては、気持ちの切り替えだけでは済まなくなった。韓国代表のキム・ボギョンと、U-22世代ながらフル代表に抜擢された清武が、それぞれ負傷で、戦線を離脱。おそらくこの仙台戦は、両名とも、欠場という事で臨んで来る事になるだろう。