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2011年9月アーカイブ

 今季、仙台が敗戦するときは、ある決まったパターンのようなものが存在する。それは、「自分たちのサッカーをやらせて貰えず、無得点で完敗する」というものだ。そして今回も、まさしくこのパターンに陥ったものとなった。

 
試合は序盤から、磐田側の、有り得ないくらいの出足の速さによって、仙台の攻守は翻弄され続けた。そんな中で、修正が効かないうちの前半7分に、磐田のエース・前田に先制点を献上してしまう。
 

 誰も、こんな展開など想像し得なかったに違いない-。

 
リーグ屈指の失点の少なさを誇る2チームの対戦カード。誰がどう考えても、スコアレスのままで試合が進み、勝負どころでの1点が勝敗を左右する。それが、今節に予想された、試合内容の展開だった。
 

 あの9戦未勝利の脱出口となった、アウェイ名古屋戦。あの雨中の戦いでの 1-0 勝利から、仙台は、リーグ戦5戦無敗の4勝1分と絶好調である。

 
今節は、仙台と同じく、現在5戦無敗の3勝2分と、こちらも好調を維持している、横浜FMとの対戦となる。
 

 前半の新潟の出足の良さ、そして、仙台の守備へ苦心が、試合序盤のペースを新潟に奪われてしまっている事を表していた。

 
この試合に向け、新潟は、韓国代表のチョ・ヨンチョルこそ先発してきたものの、U-22代表で2人が離脱した上に、ブルーノ・ロペスが累積警告で出場停止。正GKの東口も負傷離脱で居ない。だが、実際には、この4人の穴をほとんど感じさせないくらい、新潟の試合開始直後の出足は、素晴らしいものがあった。
 

 9月の対戦カードも、先日のナビスコカップ2回戦・磐田戦で、ちょうど折り返しとなると共に、1週間で3連戦の3試合目を迎える今節。相手は、6月の対戦時にて、菅井の「ロスタイム5分弾」によって、辛くも勝ち点1をもぎ取ってきた、新潟となる。

 
サブジェクトでも書いたが、新潟はこの試合に向けて、U-22の代表選手を欠いての一戦となるが、実は前回も、U-22の代表選手を欠いた状況での仙台戦となっていた。偶然にしては、少々出来過ぎである。
 

 堅かった。実に、堅い試合だった。

 
前半のシュート数を比較すると、仙台・磐田、共に4本ずつ。この数字からも判るように、非常にフィニッシュまで持ち込まれる事の少ない展開が、前半は支配していた。
 

中断期間明けの初戦。お互いに休養十分(代表帰りの梁を除く)で臨んだ一戦は、休養十分だったとは思えない、比較的静かな内容で、滑り出すように始まった。

前半のシュート数だけを見ると、甲府の3本に、仙台の4本。つまり、お互い10分~15分に1本、シュートを打つか打たないか程度の頻度であり、実際の試合も、決してお互いに無理に攻めあがろうとしない、様子見な展開を繰り広げていた。

中断期間中の9月4日の日曜日。ユアスタでは、モンテディオ山形との練習試合が行われた。結果は0-1での敗戦だったが、ディエゴや武藤、大久保らの長時間のプレーを見る事が出来、それぞれに持ち味を見せてくれた。

特に、ディエゴの重戦車ぶりや、武藤のスピードは、やはり目を見張るものがあり、できるだけ早くリーグ戦の戦力になって欲しいとも思えた。今すぐ先発に、という意味では、今少し足りないものは感じたものの、途中投入によって、試合にアクセントを付けるには充分なレベルとも感じられた。