試合が終わった時、仙台の最終ラインには、田村も、菅井も、そして長期離脱中の上本ももちろん居なかった-。
第13節、川崎フロンターレ戦。関口と上本の長期離脱を受け、太田と角田を同ポジションに置いて臨んだ一戦だったが、いざ試合が始まってみると、遜色は無いと感じられていたメンバー構成においても、やはり"急造布陣"の感は否めず、どこかぎくしゃくしていた。
試合が終わった時、仙台の最終ラインには、田村も、菅井も、そして長期離脱中の上本ももちろん居なかった-。
ようやく、梁と赤嶺が戻ってきてくれたと思ったら、今度は上本と関口が離脱-。
「勝った気になるな。0-0のメンタリティで3点目を取りにいけ」-
手倉森監督が、名古屋まで出向き、ACLの名古屋の試合を視察したというニュースを聞いたとき、その「本気度の高さ」に、今節の結果への期待が膨らんだ。
後半32分。松下と共に、同時交代で入った梁勇基が、左サイドで流れ、そこから挙げたセンタリングは、敵ゴール前で待ち構える赤嶺のヘッドを、ピンポイントで正確に捉えた。放たれたシュートは、G大阪GKの頭上を抜き去り、豪快にネットを揺らす-。
昨年のホーム、ガンバ大阪戦-。
13分17秒-。
平均年齢、23.4歳-。
鳥栖が、今季のホームで無敗だった理由。今季のホーム5試合で無失点だった理由。
とうとう、「最後のオリジナル10チーム」が、J1に昇格してきた。「仙台vs鳥栖」。少し前までなら、J2の対戦カードだった訳だが、3年ぶりのリーグ戦での対戦は、紛れもなく、J1という舞台での対戦である。