前節・名古屋戦で勝ち取った「勝ち点1」の意味を忘れてしまったかのような、ホームでの敗戦劇だった。
試合当日。朝もやの立ち篭める仙台には、次第に陽が強く射し始め、キックオフの時間には、20℃に達していた。寒暖差の激しいこの時節は、「早朝」と「日中」の気温差が、体感温度の調整を、より難しくさせる。また、同じスタジアムに居ても、日陽に居るサポーターは暑そうにしているが、日陰では、冷え込むような空気感。どのJ1会場よりも早くキックオフされた一戦は、5試合ぶりに相手に先制点を許す展開で始まった。与えたフリーキックから、柏DF渡部に頭を合わせられて失点。対する仙台としては、シュートチャンスに持ち込む事すら難しい展開を余儀なくされた。