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2014年10月アーカイブ

 前節・名古屋戦で勝ち取った「勝ち点1」の意味を忘れてしまったかのような、ホームでの敗戦劇だった。

 
試合当日。朝もやの立ち篭める仙台には、次第に陽が強く射し始め、キックオフの時間には、20℃に達していた。寒暖差の激しいこの時節は、「早朝」と「日中」の気温差が、体感温度の調整を、より難しくさせる。また、同じスタジアムに居ても、日陽に居るサポーターは暑そうにしているが、日陰では、冷え込むような空気感。どのJ1会場よりも早くキックオフされた一戦は、5試合ぶりに相手に先制点を許す展開で始まった。与えたフリーキックから、柏DF渡部に頭を合わせられて失点。対する仙台としては、シュートチャンスに持ち込む事すら難しい展開を余儀なくされた。

 まだ、試合の流れが見え切っていない前半9分。プレー中に、不意に左足を痛めてしまったウイルソンの交代退場を余儀なくされるアクシデントが発生した。これにより、攻撃のゲームプランは修正を余儀なくされてしまい、仙台としては、予想以上に名古屋の猛攻にさらされ続ける事となった。

 レポートをお休みさせて頂いた、前節の浦和戦。1-0などの1点勝負濃厚と思っていたが、蓋を開けてみれば4-2の大勝。それも、泥臭くゴールへの執念を見せたシーンが3つもあり、「仙台らしい勝ち方」を堪能できた一戦だった。また、野沢や村上ら「新加入組」にもゴールが産まれ、より一体感が高まる結果が出た事により、今季の残り6試合にも弾みが付く格好となった。これで2連勝となり、降格圏の15位に勝ち点差4を付けている。

 2週間のインターバルが空いたJ1リーグ。どのチームも休養は充分(天皇杯に出場した一部のチームは中2日)で、今週末は全国的に好天の予報。この一戦に向けた周辺コンディショニングには、文句の付けようがない状況で迎える一戦となる。

 5連敗で、完全に失っていた自信を、前節の川崎戦で取り戻した仙台。振り返れば、中断期間前の4連勝も、その直前の引き分けは川崎戦だった。川崎戦で得た反省と課題を、次の戦いの勝利に繋げるという意味では、同じ展開となった。

 FC東京は、現在、14戦無敗。しかも、2試合連続で4得点中。ルーキーの武藤嘉紀と、助っ人のエドゥーが絶好調で、この2人でバンバンと得点を獲って勝ち点を重ねている印象の強い、現在のFC東京である。