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2010年4月アーカイブ

久しぶりの3連敗で迎える今節。クラブ史上では5年ぶりとも言われているが、連敗した事自体が悔しい訳ではなく、3戦で僅か1得点と、あまりにも稚拙な決定力の無さに愕然としている次第である。
神戸戦で失っていた「仙台らしさ」を、確かにこの湘南戦では取り戻していた。だが、勝利には程遠い内容。相手が昨年まで同じカテゴリーだった湘南と言うこともあってか、試合は「形」には成っていた。それでも、最後の決定力の不足に無き、湘南の反撃弾となった、CKからのセットプレー一発に沈んだ。
鹿島戦の勝利を最後に、その後の公式戦3戦を未勝利としている仙台。リーグ戦では、ほぼ1年ぶりとなる連敗を喫し、攻守にテコ入れを迫られての「同期昇格組対決」を迎える事になった。

あまりにも惨めな負け方に、冷静さを保った状態ですぐにレポートを書く事ができなかったため、筆をとるのを1日置いた。レポートの掲載が遅れた事を、平にご容赦願いたい。

よもや、ホームゲームで、17位の神戸を相手に、このような惨敗を喫する事になるとは、全く想像だにしなかった。

大敗を喫した清水戦から中2日。メンバー的にも「気分一新」で臨んだナビスコカップ・ホーム京都戦では、MF太田の存在感溢れるプレーを堪能。更に中2日で今度はリーグ・神戸戦と、非常に忙しい過密日程となる。
7季ぶりの、ナビスコカップ・ホーム開幕。J1チームしか参加できないこの大会は、普段リーグ戦に出場できない選手が起用される機会の多い大会とあって、サブメンバーのモチベーションは非常に高かったと思われる。予選リーグ開幕のアウェイ新潟戦(3月31日)を0-0とした仙台は、ホームのサポーターの目の前で「俺たちもやれるんだ」というところを、大いに観て貰いたかったに違いない。

終わってみれば、5失点の大敗-。

前半終了間際に喰らった2失点目を皮切りに、後半も止まらない清水のゴールラッシュ。相手のホームである事を差し引いても、決定力の差を見せ付けられた、厳しい一戦となった。

リーグ最小失点(2)の清水 vs リーグ最多得点タイ(9)の仙台の対戦-。

昨年までなら、間違いなく「リーグ最少失点」のイメージのほうが印象強かった仙台。今季ここまで5試合6失点と、守備に関しては課題が見える一方、攻撃はPKを含めたセットプレー中心ながらも、5試合9得点と、横浜Fマリノスと肩を並べてのトップタイである。

敢えてこの話に、先に触れておこう-。

試合が行われていた最中の、午後1時30分。元仙台市長・藤井黎氏が、肺炎のため逝去された。享年、81歳。3期12年に渡って市政に携わり、その間、ブランメル時代からクラブの支援にもご尽力頂いた。また、熱烈なベガルタサポーターとしても有名で、市長を退任されたあとも、ベガルタ仙台の市民後援会名誉会長として、また1サポーターとしても、スタジアムに足をお運び頂き、機会があれば、私たちの前にそのお元気な姿を見せて頂けていた。

仙台の街に、ようやく春が訪れた。もう少しで桜前線も到達しようかというこの時期に、一足早く「突風」が吹き荒れようとしている。その突風とは、昨年のJ1チャンピオン・鹿島アントラーズ。ACLも含め、今季未だ負けなしの常勝チームは、ベテランと若手の融合も見事にこなし、どこにも隙を作らない、堅実なチーム作りを進めている。

テレビ中継も、ラジオ中継もない、アウェイの戦い。

平日夜開催という事情もあってか、現地参戦にて試合を生観戦できるサポーターは、都合の許す、ごく限られた人に限定されたと思われる。