後半25分。その男が投入されてから、僅か5分後の事だった-。
中央で2人を引き連れ、ドリブルで駆け上がるMF太田。その左サイドを併走するMF高橋義希へ、太田から横パスが出ると、義希はこれを落ち着いてシュートを選択。なんとそのボールはほぼ無回転で宙を舞い、C大阪GKキム・ジンヒョンの右手をも撥ね付けて、ゴールネットに豪快に突き刺さった。
後半25分。その男が投入されてから、僅か5分後の事だった-。
中央で2人を引き連れ、ドリブルで駆け上がるMF太田。その左サイドを併走するMF高橋義希へ、太田から横パスが出ると、義希はこれを落ち着いてシュートを選択。なんとそのボールはほぼ無回転で宙を舞い、C大阪GKキム・ジンヒョンの右手をも撥ね付けて、ゴールネットに豪快に突き刺さった。
平瀬、今季初先発-。
その報を聞いたとき、攻撃の連動性復活の予感は充分にあった。今節のプレビューでも、「この試合、とにかく、決定機は数多く創れそうな予感はする」と書かせて頂いたのだが、まさにその通りとなった。
気温が30℃に迫る暑さの中、選手は、耐えて勝ち点1をもぎ取った-。
全国的な好天に恵まれる中、気温がぐんぐん上昇し、公式記録では27℃となったこの試合。仙台は序盤から攻勢に撃ってでようとするものの、効果的なシュートをなかなか撃つ展開まで持ち込む事ができず、前半終了時点でのシュート数は、僅か1。17分に、朴柱成が撃ったミドルがGKに阻まれたものだけであった。後半終了時点でも、記録されたシュート数は、僅かに4。なんとも寂しい決定機の数となってしまったが、要所要所で、次節に繋がる見所が散見された一戦となった。
4試合ぶりの先制点-。
それが決まった時、改めて"決定力の必要性"を痛烈に感じた。渡辺広大に代わり、センターバックの一角として先発に定着し始めた、DF鎌田次郎。彼がペナルティエリア内の混戦から撃ったシュートは、そのシュートコースを消していた敵側守備5人の頭上をあざ笑うかのように通過し、逆サイドのネットを豪快に揺らした。