武藤、左サイドハーフで先発濃厚-。
ボランチ富田の体調不良を理由として、ボランチのポジションに梁を移し、空いた左サイドハーフに武藤を置く。富田と角田の違いはあるが、14節・湘南戦(7月6日・ユアスタ)以来の先発陣変更濃厚のメディア報道に、今節の武藤の活躍への期待感が高まったサポーター諸氏は、少なくない事だろう。
武藤、左サイドハーフで先発濃厚-。
「顔で笑って、心で泣いて」-
試合終盤。磐田GK川口がパンチングしたボールは、攻撃のため前線に上がっていた角田のところへ。これを角田、ノートラップでダイレクトにシュート。そのボールの軌道は、磐田ゴールの枠右ポストの内側ギリギリを叩き、そして、そのままゴールネットの内側へ吸い込まれた-。
前半42分。大分側エンドでの仙台の攻撃シーンで、左サイドの蜂須賀からパスを貰った、中央の赤嶺がタメている間に、それまでなかなか攻撃参加を見せなかった菅井が、スルスルと、前線へ駆け上がった。
「Boooooooooooooooooooooo!!!!!!!!!!!!!!!!」
ようやく中断期間も終わり、いよいよリーグ戦が再開。この間のナビスコカップの2試合では、嫌と言うほど、川崎から"痛み"を擦り込まれた。この2試合こそ、点差はそれぞれ1点差での敗戦だったが、内容では完敗。第2戦では、ウイルソンの1試合2発が霞んでしまうような、鮮やか過ぎる川崎の攻撃に、腹立しいほどの悔しさを覚えた。
あまりにも美しく、そして早すぎる時間帯の先制点に、仙台サポーターは酔いしれた。4強進出の夢を乗せた、ウイルソンのシュート。それは、綺麗な軌道を描いて、川崎ゴールに、優しく、そっと、刺さった。