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2008年8月アーカイブ

これが、勝ち切る力のないチームの結末-。

何のための先制点なのか。何のためのサブメンバーなのか。何のための采配なのか。
全ては、勝利という目的のためであり、それ以外の理由はどこにもないはずである。

それなのに、このチームは、折角奪取した先制点を活かす事ができず、またもドローとなってしまった。もう、呆れてモノも言えない。

80分までは、ほぼ完璧に試合を運んでいた。追加点こそ、これを奪えないという課題は未解決となったが、それであれば、1点を守り切るという選択で、残りの時間を、よりセーフティに過ごすべきであったはずだ。

歌を忘れたカナリヤ・・・という訳でもないが、すっかり勝ち方を忘れたベガルタ。今季強豪の連戦だったとは言え、広島戦・山形戦を1分1敗では、あまりにも厳しすぎる。

巻き返しが不可能とまでは言わないが、状況が「今のまま」なら、かなり早い時期に、自動昇格の望みは、ほぼ消滅するだとう。3位・鳥栖にすら、自力での到達が不可能な状況である。

果たして、「挽回の目」はまだあるのか。

雨中の激戦は、五輪で唯一のゴールを決めた豊田に、完璧なヘディングを決められて、悔しい、実に悔しい敗戦となった。

3クール制という特殊な年とは言え、山形に勝ち越しを許した年は、実に1999年以来である。しかも山形との勝ち点差は8にまで広がり、正直、自動昇格圏への望みは、限りなく赤に近い黄色となってしまった。

いったい、何が悪かったのか?

山形の引き気味の守備に対し、よくシュートは打てた方だ。だが、山形の守備ブロックによって、なかなかゴール枠内にボールを飛ばす事ができず、また、カウンターのチャンスを得て攻め込む際にも、せっかくのチャンスを、パスの出し先を探している間に山形に守備を整えられ、カウンターがカウンターでなくなってしまった。

東北ダービー・ラストマッチ。3クール制という特殊性のある年度の闘いにおいて、盛夏の最中に、山形とダービーマッチ・最終ラウンドを迎える事となったが、これをホームで迎えられる事を、大変嬉しく思う。

今季の昇格争いの流れは、近年の大混戦の中でも、特に激戦中の激戦である。その中において、東北の2チームが、非常に良い位置に付けている事は、東北のサッカー関係者にとって、この上ない状況である事だろう。

しかし、J2リーグのチームで、昇格を目指して闘っている上、ライバルチームは蹴落としてナンボの世界である。そういう意味では、絶対に勝たなければならない試合であるが、ダービーマッチという舞台の持つ、異様な緊迫感の中での試合は、冷静さを保つ努力をする以前に、勝手にアドレナリンが出てしまう選手もいるはずだ。また、それは、お互いのサポーターについても言える事だろう。

首位・広島戦を終え、11勝12分5敗の勝ち点45。まさかのドローゲーム大量生産となったが、勝ち数が及ばない分を負け数の少なさでカバーし、周辺の昇格競合チームも伸び悩んでいる中、なんとか昇格争いレースに首を突っ込めている状況での最終クール突入となった。

2位・山形でさえ、勝ち点50。消化試合が2/3である事を考えると、自動昇格ラインは75?いや、実際にはもう少し下がったところになると予想している。

4連勝などで勝ち点を一気に伸ばせた第一クールに比べ、やはり夏場の絡む第二クールは、例年通り、勝ち点が伸び悩んだ。しかし、今年は非常に負け数が少なく、引き分けで相手からも勝ち点を奪い、本当に地道ながら、昇格争いに絡む事ができている。

真夏の首位決戦は、1-1のドローにて終劇となった。これで5試合連続のドローに。

しかし、今節のドローは、これまでのドローとはまったく違う内容と言えるだろう。相手は首位で、連勝街道を快走中の絶好調・広島。組織・個人技共にJ2のレベルを遥かに逸脱したチームの完成度で、2位・山形との勝ち点差を15にまで広げている。

そんなチーム相手に、他のチームは勝ち点1すら奪う事に苦労する。今節は、そういうチームをホームに迎えての対戦となったが、蓋を開けてみれば、激しく押し込まれつつも、広島を相手に十分渡り合う展開で、第3クールへ向けての収穫が非常に多いゲームとなった。

第30節vs広島戦プレビュー

ナジソン、満を持してデビュー!そして異例の非公開練習を敢行!

■守備プレビュー

磯崎が再度の負傷離脱・岡山の復調により、最終ラインの顔触れは大きく変わりそうである。
また、菅井が8割程度(本人談)の復帰との事だが、練習の様子では患部をかばう事もせず、離脱前の元気良さを取り戻して、練習に励んでいるとの事。スタメンはまだでも、もしかしたらサブメンバー入りはあるかもしれない。

今節はともかく、次節の山形戦「東北ダービー」にて、完全復活を果たして貰いたい。久しぶりに「なんでおまえがそこにいるんだ攻撃」の本家のプレーを観たいものだ。

磯崎の代わりには、田ノ上か。はたまた、田村を左に廻して、右にまさかの菅井電撃復帰か。

現地参戦された方はもちろん、映像を通して見ている方も、目まぐるしく変化する前半には、非常にストレスを感じる試合だっただろう。

ラッキーなPK獲得で久しぶりの先制点を上げたかと思えば、予想外の磯崎負傷退場があり、その後の展開で僅か2分間での逆転を許し、そしてまさかの甲府マラニョン退場を経て、前半ロスタイムに中島の4ヶ月ぶりのゴールで再びイーブンに戻す展開。

非常に内容の濃い(良い、とまでは言わない)展開に、手に汗と、首から提げたタオルマフラーを握り締める方は少なくなかったに違いない。

驚いたのは、試合開始2時間前。前日までに新加入のボランチ斉藤をスタメン起用との報道もあり、非常に期待していたのだが、蓋を開けてみれば永井先発。初めは監督の意図が理解できなかったが、試合が始まってみれば、その疑問は自ずと解決した。

第29節vs甲府戦プレビュー

FWナジソン、Jデビューならず。現存FW、ラストチャンス。

■守備プレビュー

ここ3戦で、1失点。とりあえず結果は出ているものの、押し込まれる展開を辛くも逃げ切っている状況とも言うことが出来、決して気は抜けない。

気になるのは、岡山の復調の程度。やはりスタメンCBは、本職に戻ってきて貰いたい。在仙メディア各局の予想では、前節に引き続き、千葉がCBを務める事になりそうと見ており、本職CBの二人である木谷・岡山が、若手の一柳と本職ではない千葉にポジションを奪われている事は、大いに遺憾である。コンディション的なものや、戦術的な理由であれば仕方ないとは思う。しかし、一柳はともかく、木谷・岡山をさしおいて、千葉で良いのか?