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2008年10月アーカイブ

前半終了時点で、2点ビハインド-。

誰しもが、ここからの大逆転劇を「予想」する事など出来なかっただろう。だが、この大逆転劇を「願い」として祈っていたサポーターは多かったはずだ。

中島の技ありループで、あっと言う間に先制点を奪った仙台。だが、そこから守備が緩んだのか、それともセレッソにスイッチが入ったのか。まさかの前半3失点。しかも、戦前から注意していた香川・乾ではなく、カイオの2ゴール・ジウトン来日初ゴールというもの。しかし、得点こそとってはいないものの、やはり香川・乾は脅威で、そこを抑えなければ、前述したような「願い」は叶わない。

今週、オフィシャルにて、菅井・ナジソンが全治2週間のケガがリリース。チームの屋台骨を支えてきた2人に加え、平瀬がぎっくり腰、田ノ上も足に違和感を覚えるなど、チーム全体に負傷者が続出して来た仙台。しかし、それでもこの試合だけには、負ける訳にはいかない-。

今週の練習では、菅井の代役を想定し、DF一柳にクロスの練習をさせていたようだ。単純に考えて田ノ上かと想像していたが、その田ノ上も足に違和感とあっては、どれだけ菅井の代役になるかは未知数である。

だが、この状況を受け、菅井の強行出場濃厚というニュースが飛び込んできた。

今季、これほどまでに内容と結果が一致しない試合があっただろうか-。

この試合のビデオを、ゴールシーンを除いて有識者に見せ、果たしてどっちが勝ったと思うか?と問う機会が得られるとすれば、是非とも意見を拝聴してみたい。

おそらくは、十中八九、「愛媛優勢、恐らく愛媛の勝ち」と挙げるに違いない。それだけ、愛媛に主導権を握られた試合であった。

天皇杯3回戦を挟み、リーグ戦が再開。残り6試合は、恐らく田村抜きで戦わなければならないが、リーグ終盤が総力戦になる事は、始めから判っていたはず。今週は、磯崎・田ノ上がしのぎを削っていたが、果たして「当確」は?

そして、気になるFW先発争いの行方は?

河北紙面によれば、左SBは磯崎濃厚。そしてFW先発は、中原-ナジソンとの事。平瀬が猛烈な勢いで怪我から復帰し、スタメン先発をアピールしていたが、やはりここは大事を取るのか。それとも、ギリギリで平瀬が来るのか。そして、ここのところ練習試合やサテライト、天皇杯で連続得点中の中島のベンチ入りはあるのか。

快晴の秋空の中、天皇杯3回戦は、終わってみれば、期待通りの中島の先制点、そして田ノ上の約1年ぶりとなる、後半ロスタイム弾で、2-0で勝利。

JFLが相手とは言え、ミス多すぎ。ミスを起点に、あわやというシーンも数多く見られ、やはりBチームの選手はBチームにいる所以があるのだ、と再認識させられた試合でもあった。

そんな中、全盛期の出来とまではいかなくも調子を上げてきた中島が、前半20分、豪快なミドルを北九州のゴールネットに叩き付ける。不調時は尽く決定機を外し続けてきた男が、練習試合を含めたここ3試合で連続得点中だった事もあり、充分に期待はしていた。そして、きちんと結果を出すところは、流石にプロである。

天皇杯3回戦vsNW北九州戦プレビュー

さぁ、天皇杯だ。

毎年、この時期を迎えると、リーグ戦の昇格戦線のほうは、ある程度「脱落組」と「生き残り組」に分かれてくる。かくして、今年もその様相となり、横浜FCは既に数字の上でもJ2残留が決定、福岡もかなり危うい位置にいる。また、有名な方程式「残り試合数<昇格圏チームとの勝ち点差」を当てはめれば、7位・甲府以下はほぼ絶望的である。(しかも、甲府・福岡は1試合消化が多いため、更に厳しい)

今節も勝利を逃し、再び4位となった仙台。「甲斐の中盤の壁」は、やはり厚く、なかなかゴールをこじ開ける事ができなかった。

この試合、ポイントとなったのは、やはり「2人の負傷者発生」と「梁の4戦連続弾」だろうか。また、PKを与えてしまったプレーについても反省点だろう。

試合の展開を振り返ると、昇格の望みへ執念を見せる甲府 vs 昇格への望みをより現実へと繋げたい仙台の対戦という様相で、予想通り、甲府は持ち味の「中盤の圧力」を如何なく発揮し、仙台は前半をシュート0に押さえ込まれてしまう。

試合を見ていて、「押し込まれている」という宜しくない雰囲気を感じたのは、筆者だけではないだろう。

昇格のためには、立ち止まっても前に足を出す勇気が必要。

前節、水戸に初敗戦を喫し、連勝を4で止めてしまった仙台。だが、大混戦の昇格争いから脱落した訳ではない。残り7試合を如何にしっかりと戦うかで、まだまだ可能性は充分に残っている。

今節、対戦する甲府とは、今季1勝1分で負けがないものの、前回対戦では、新加入のサーレスとマラニョンに豪快なヘッドで得点を決められ、惜しくも引き分けに終わっている。だた、甲府の3トップの一角を担っていた、絶好調FW大西が今節は出場停止であり、若干ながら仙台に追い風となっている。