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2010年11月アーカイブ

※今節のレポートは、河北新報社主催 「熱論!ベガルタ」 に投稿させて頂いた内容の再掲となります。予めご了承下さい。

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広島戦の結果を受け、正直言って、愕然としています。

磐田戦の快勝のあと、ここ3戦にて未勝利が続いていますが、最近目立つのが「試合終盤のベンチ采配のミス」です。

第30節のジュビロ磐田戦あたりから、残留確定の条件が気になり始めてはいたのだが、そういう事を気にし出した時に限って、なかなか達成されなかったりするものだ。

あれから3節を消化したが、未だ残留は確定していない。ただ、新潟戦で勝ち点を1積み上げた事により、今節の広島戦にて、引き分け以上の結果で自動的に残留が確定すると同時に、広島-仙台の一戦(17:30)よりもキックオフの時間が早い、神戸-清水の一戦(14:00)の結果次第では、広島戦のキックオフの時点で、既に今季のJ1残留が確定している可能性がある。

「4分」と掲示された、後半ロスタイム。後半33分の赤嶺の押し込みによって得られた貴重な先制点を、最後まで守り通せるかと思ったものの、新潟の執念とも呼ぶべき猛攻に耐えかねて、とうとう同点弾を許してしまった。新潟のゴールが宣告されたとき、時計は後半45分を廻っていた。

前節・清水戦の悔しい敗戦から、僅か中2日。チームはほとんど休む間もなく、新潟とのアウェイ戦へ臨む。ここまで来れば、もう思い切ってぶつかって行くだけだろう。ラスト・3試合。他会場の状況次第な側面はあるが、まずはこの試合にしっかり勝利し、天命を待つ事としたい。

この試合に向けては、お互いが主力の一部を欠く様相となっている。

前半15分。期待していた「磐田戦の続き」が果たされている事を確信しつつある中で、そのゴールは突然に産まれた。

右サイドでボールを持った太田が、ペナルティエリア内で素早くクロスを入れるも、これは大きく反対サイドへ。しかしそこには梁がおり、跳ね返すように、再びゴール前へボールを放り込んだ。中央にはしっかりと赤嶺が詰めており、彼の競ったボールは、GK西部の前へ落ち、、、と思いきや、そこにはしっかりと菅井も詰めていた。

神戸戦での「ワーストゲーム」から一週間。私たちを待っていたのは、磐田戦での「ベストゲーム」だった。

ほとんど、ギャンブルに近い布陣変更で臨んだ磐田戦は、手薬煉を引いて出場機会を狙っていた選手によって、予想外の好試合となり、今季のナビスコカップ覇者となった磐田を3得点・無失点で下す結果となった。

今節のプレビューは、文末にて、この様に綴らせて頂いていた。

> この試合が終わったとき、是非とも、こんな感想を持ちたいものだ。
>「だから、仙台の応援は止められない」-。

この試合の終了を告げるホイッスルを聞いたとき、この一文を思い出していた。願ったり適ったりとは、まさしく、こういう事を言うのだろう。

神戸戦の敗戦から、早や一週間。

磐田戦を明日に控えた今朝の河北紙に、驚くような予想先発が掲載されていた。

関口・富田を欠いて臨む、今季の残り試合。焦点は、関口・富田の抜けた穴をどうやって埋めるのか。神戸戦では、今季新加入の高橋義希と、今季限りでの現役引退を表明した千葉直樹で臨んだが、相手の素晴らしいミドルシュートが2発も決まってしまうという不運もあり、アウェイながら無得点・2失点の完敗を喫してしまった。

勝てば、今季のJ1残留決定にリーチの掛かる一戦。相手は、現在16位に沈む神戸。神戸は前節にガンバを破り、意気揚々とホームで仙台を迎える事になったが、FW大久保やMFボッティら主力を欠き、決してベストメンバーとは言えなかった。

一方の仙台も、関口と富田を欠く布陣。仙台は新進気鋭の高橋義希や、引退を表明した千葉直樹を先発起用し、関口と富田の「穴埋め」を試みるも、予想された以上に、その「穴」は大きく、たった1試合だけでこれを埋めきるには至らなかった様子だった。

衝撃的なニュースが舞い込んできた-。

MF7・千葉直樹、今季限りでの現役引退を発表。彼の年齢を考えれば、「いつかはこの日が来るのだ」と、誰しもが薄々感じていた。が、あまりにも彼が積み上げてきた歴史の長さに、この発表を受けてなお、未だ、実感が沸かない者も少なくないかもしれない。

だが、彼は言う。