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2012年8月アーカイブ

 前節、久しぶりの「関東アウェイ」を堪能させて頂いた大宮戦。NACK5スタジアム会場への入場時に配布された、マッチデープログラム紙の表紙には「狙うは連勝。」と、デカデカと書かれていた。

 
そう書きたかった、大宮側の記者の気持ちは、痛いほど判る。毎年のように降格圏を彷徨っている大宮にとって、順位をステップアップするために手っ取り早いのが「連勝」だからだ。それを強く望む、大宮の関係者の総意を代弁するつもりで「連勝」の文言を表紙に採用したのだろう。それに、1勝を挙げたあとの対戦でもある事から、「連勝」をキーワードに挙げるのは、判りやすい目標提示でもある。
 

 93分。松下の突き放し弾が決まったとき、勝利を確信した仙台サポーターから、応援チャント「スタンディング・仙台」の大合唱が沸き上がった-。

 
J1第23節、アウェイ大宮戦。リーグ戦5試合未勝利の仙台だったが、上本・角田・富田の3選手の先発復帰を受け、再躍進の予感漂うこの一戦で、見事な逆転勝利を収めている。

 アウェイ大宮戦というと、やはり、2010年夏の第20節の記憶が、鮮烈に甦ってくる。

 
14戦未勝利で、この年も「やっぱり夏場に弱い仙台」という印象を拭えず、降格圏の淵に片足を突っ込んだ状況で迎えていた。だが、内容的には上向きだった事もあり、このアウェイ大宮戦を迎えるにあたり、負ける気がしなかったのもまた事実だった。
 

 「また勝てなかった-」と、悲観するべき一戦ではないと思った。

 
J1第22節、仙台(2位)-柏(3位)の上位対決は、双方が共に攻め合いながらも失点を許さない、非常に締まった試合展開となり、最後までスコアが動く事はなかった。が、柏は出場停止のレアンドロ・ドミンゲスの穴を、新戦力のネット・バイアーノで十二分に埋めて見せ、仙台は上本・角田・富田のリーグ戦復帰により、持ち前の攻撃的な守備が復活。双方が「これからはこういう戦い方をするんだ」というアピールを、お互いのサポーターに示した格好の内容となった。
 

 8月15日(水)の泉サッカー場。15時半から始まった練習のミニゲームには、ボランチ・角田と富田が、負傷回復明けながら、元気にプレーする姿をサポーターに見せてくれていた。

 

 前半12分。獲得したコーナーキックから、拍子抜けしたように、渡辺広大の豪快ヘッドによる先制点が決まり、アウェイ連戦の2戦目を、幸先の良い状況に持ち込めた仙台だったが-。

 

J1第21節、コンサドーレ札幌 vs ベガルタ仙台の一戦は、札幌が後半アディショナルタイムに劇的な決勝点を挙げ、首位・仙台を下して、今季3勝目を挙げている。

 

 7月28日。札幌が、名古屋を相手に今季2勝目を挙げた事を知ったとき、第二クールでの再戦が、より厳しいものになる事を認識した-。

 
J1第21節、コンサドーレ札幌 vs ベガルタ仙台の一戦は、空調の効いた札幌ドームでの開催を予定。夏場の苦しい時期に、空調が完備されたドーム競技場でやれるのは、大変ありがたい。また、厚別の競技場と違い、札幌ドームでの過去勝率も良く、ゲンの良いスタジアムでもある。
 

 終わってみれば、無得点の完敗。今季のナビスコカップは、昨年に続き、またも準々決勝での敗退となった。

 
発表された先発メンバーの中に、関口と上本の名前を観たとき、前線での攻撃陣の躍動、そして、守備陣の奮起に大いに期待していたが、試合が進むにつれ、あまりの内容の悪さに、どんどんと不安ばかりが募っていった。
 

 第20節の試合日となった8月4日は、故・松田直樹選手の命日でもある。早いもので、あれから1年。そして、この日に組まれていた一戦は、横浜FMサポーター・関係者から観れば「松田直樹選手が、横浜FM在籍最終年の2010年に、最後にゴールを決めたユアテックスタジアム仙台において、彼の命日に試合が組まれた」という一戦でもあった。

 

 仙台のJ1復帰以降、あのマルキーニョスが、とうとうユアスタの地へ足を踏み入れる。それも、「再び敵として」-。

 
J1第20節、ホーム・横浜FM戦。今季は開幕2戦目(第2節)でアウェイ対戦となったチームだが、この時は、マルキーニョスは負傷中で出場出来ず、直接対決はお預けとなっていた。昨年の開幕戦(アウェイ広島戦)だけが仙台在籍で唯一の出場経験となったマルキーニョスが、仙台のJ1復帰後では、初めてユアスタに「凱旋」する。それも、2010年の宮城スタジアム(vs鹿島戦)での対戦以来の「敵」として、である。