この日の仙台は、連戦の疲れからか、前半は体力のある時間帯にも関わらず、運動量は少なく、攻めも単調で、見ているほうは非常にストレスの溜まる内容で推移した。攻め手のほとんどは、無理な中央突破の試みばかりで、そこで安易なパスミスを繰り返し、そこからカウンターの逆襲を受ける事の繰り返し。
2013年4月アーカイブ
ACLブリーラム戦での中原の劇的同点弾から、中3日で今度は、リーグ・鳥栖戦をホームで迎える。J1では、今節は仙台-鳥栖戦のみ日曜日開催となり、事前に他会場の結果を受けての試合臨戦となるが、まだまだ順位を気にするような時期ではなく、目の前の1試合を、大事に戦う事に集中したい。
掲示された、後半アディショナルタイムは4分。そのうちの3分を過ぎようとしていたとき、仙台の選手全員の気持ちが乗ったボールが、中原の足からシュートという形で放たれ、そして、劇的な1点を挙げ、奇跡的に勝ち点1を獲得してみせた。
年に、1度や2度、こういう負け方をする試合はあるものだが、今季はいきなり、「それ」の苦みを味わう事となった-。
J1第7節、川崎-仙台の一戦は、仙台が前半のうちに3失点するという、とても予想だに出来なかったスコアとなり、後半に修正が効いて2得点を挙げるも、90分トータルでは4失点の大敗。如何に、中途半端な攻撃やミスが、相手の逆襲を招き、自らをピンチに陥れるか。それを再確認させられた一戦となってしまった。
予想通り、FC東京は前半から「勝ちたい気持ち」を前面に押し出し、プレッシングとポゼッションで、中盤の制圧を目論んできた。だが、直近のACL戦で勝利を挙げた、ゲンの良い先発布陣で臨んだ仙台が、強かな中盤ディフェンスを披露し、FC東京に一分の隙も与えなかった。
直近のACL初勝利(4/10ユアスタ、vsFCソウル戦)から、僅かに中2日。15日間で5連戦の、最後の一戦を迎える。相手はFC東京。昨年のリーグ最終戦で、ここ数年来では最大級の失点を喫した相手となる。当然、リベンジの意識は高い。
先週のアウェイFCソウル戦では、反撃の狼煙が遅く、終盤のPKによる1点に留まっての1-2敗戦。
試合終了を告げるホイッスルが鳴ったとき、「何故こうなる・・・」という、空虚な想いで、胸が張り裂けそうになった-。
ACLを含めた5連戦のうち、アウェイ2連戦が終了し、残るはホーム3連戦となった。この時点での公式戦の勝利は、国内リーグの柏戦のみと、少し寂しい状況ではあるが、ここからのホーム3連戦で、浮上のきっかけを掴みたい。
試合終了のホイッスルが鳴ったとき、言いようのない悔しさが込み上げてくるのを覚えていた。