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2013年5月アーカイブ

 

試合当日の関東地方は、梅雨入り宣言も報じられ、空模様も気になってはいたのだが、いざ会場へ足を運んでみると、心配された空模様など全くなく、快晴そのものだった。

アウェイ席に屋根の無い、埼玉スタジアム。念のため、雨合羽を荷物に忍ばせてはおいたが、単なる「お荷物」となってしまった。

 他のJ1チームは前節で中断期間に突入したが、ACL出場組の4チームは、日程の都合上延期となっていた、第9節(本来は5月3日(金)開催)の消化のため、ミッドウィークの5月29日(水)に開催される。

 
このタイミングで浦和と当たる事に、戦々恐々とされている方も多い事だろう。もちろんその理由は、当の浦和が現在、2試合連続で6得点と、その得点力が"確変中"レベルにあるものと考える。

 バレー、出場停止。

ヨンアピン、負傷欠場。
相手は中2日。
平均年齢22歳台の若手中心。

 役者は揃った-。

 
この言葉が、今節こそ当て嵌まるタイミングは無いだろう。負傷でひと月も離脱していた、菅井と石川がようやく復帰し、前節の出場を回避した梁も、部分ながら全体練習に合流。前節、よもやの出場停止措置を喰らったウイルソンも出場停止が明け、この間にもルーキー蜂須賀が連続試合先発出場で躍動するなど、層の厚さがようやく戻ってきた仙台。

 「マリノスを仕留め損ねた」という見方が、一番「的を射ている」だろうか。

 
J1第12節、横浜FM-仙台の一戦は、他会場では面白いように得点が数多く決まった中、唯一のスコアレスドローという結果となった。

 ACL予選敗退後の5月のリーグ戦で連勝とし、"5月反攻"を具現化しつつある仙台。今節は、シーズン序盤こそ6連勝と波にノッておきながら、その後の5戦で1勝2分2敗と、一気にトーンダウンしてしまった横浜FMとの対戦。6連勝の貯金が効き、今だ2位には座しているものの、後続集団がその背中にヒタヒタと迫りつつある勝ち点の推移だ。横浜FMは、いつ2位から陥落してもおかしくない状況になりつつある。

 キックオフの時間が近づくにつれ、仙台地方上空に立ち籠めてきた「暗雲」。果たしてこの暗雲は、どちらのチームに向けてのものだったのか-。

 
仙台のサポーター諸氏なら、こう想うだろう。「仙台は、雨の日の勝率良いから、きっと恵みの雨だね」となると、暗雲が立ち籠めているのは、大宮の頭上、という事になる。果たして?

 「ストップ・ザ・大宮」

 
スポーツ紙やニュースなど、どのメディアを拝見しても、「大宮の快進撃を止めるのはどこか?」という論調の一辺倒だ。

 日程面で相手より好条件とはいえ、ウイルソンを出場停止で欠くこの一戦で、よもや、ここまでの完勝劇を拝めるとは、夢にも思っていなかった-。

 
J1第10節、名古屋-仙台の一戦は、豊田スタジアムにて、19:00のキックオフ。この日の仙台は、ウイルソンを出場停止で欠き、更には、負傷の影響により、石川と菅井も帯同を見送られていた。好守の主力を3人も欠く事態ではあったが、それを感じさせない見事な試合運びで、2得点・無失点の完勝を呼び込んだ。

 

 ACLの予選敗退は悔しくとも、あまりにも貴重な経験を積まさせて頂いた。選手どころか、サポーターの立場からみても、ナビスコカップの予選では味わえないような、ハイレベルで、ハイプレッシャーで、完全アウェイで、そして時にはアンフェアードなジャッジに、国際大会レベルへの「仙台の経験の無さ」を痛感させられた。

 
そんな経験を"武器"に、ACL明けのこのタイミングから「まずはリーグ戦に集中しよう」と、気持ちの「舵」を切り直したい。

 前半23分。待望の「そのシーン」は、突然に訪れた。

 
この日の仙台は、ACLの予選突破が掛かった大一番であるにも関わらず、連戦の疲労からか、はたまた大一番に対する硬さが出たのか、非常にパスミスが多く見られた。ミスしたパスが相手に渡ってしまったり、イーブンなハイボールのこぼれ球が相手に渡る運の無さが繰り返され、仙台は、思うような攻めが出来ない苦しさを味わっていた。