その瞬間、明らかに渡辺広大は、"飛んでいた"-。
前半も、時計がもう少しで45分を指そうかという頃、仙台は敵陣アタッキングサードのほぼ中央で、梁がFKのチャンスを得ていた。これを中に放り込んで後方に弾かれ、こぼれたボールが平瀬のところへ。胸トラップでボールを落とし、落ちた瞬間のボールを右足で振り抜く。このボールは辛くも熊本GKに片手一本で弾かれるが。
その瞬間、明らかに渡辺広大は、"飛んでいた"-。
前半も、時計がもう少しで45分を指そうかという頃、仙台は敵陣アタッキングサードのほぼ中央で、梁がFKのチャンスを得ていた。これを中に放り込んで後方に弾かれ、こぼれたボールが平瀬のところへ。胸トラップでボールを落とし、落ちた瞬間のボールを右足で振り抜く。このボールは辛くも熊本GKに片手一本で弾かれるが。
この試合だけは、同日行われる他会場の結果を気にしてはいられない。
それだけ、今節の注目度ナンバー・ワンのカードと言えるだろう。4位・ヴァンフォーレ甲府 vs 2位・ベガルタ仙台。甲府はこの試合に敗れると、2位・仙台に勝ち点差を7差とされ、事実上「3位の可能性」しか残らなくなってしまうのだ。
突然だが、「北の狼・南の虎」というアニメーション映画をご存じだろうか?
野球漫画の巨匠・水島新司氏の「野球狂の詩」のエピソードの一つが映画化されたもので、北の狼・火浦健(北海道の高校卒)と、南の虎・王島大介(熊本の高校卒)の対決を描いた作品である。
勝ち点76。
この数字は、38節の終了時点において、獲得したチームが首位にいる事を現している。
そしてその数字を達成したのは、他でもない、我らがベガルタ仙台なのだ。